阪神淡路大震災から15年
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黙祷・・・
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2010年1月17日のリポート
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今年の1月17日は休日ということもあって、神戸HATなぎさ公園での追悼式(主催:ひょうご安全の日推進県民会議)
に行ってきました。本当はメモリアルウォークにも参加したかったのですが、腰痛のため断念しウォークのゴールになっ
ている会場だけにしました。そのリポートです。
まず、会場(なぎさ公園)に隣接する人と防災未来センターに入館しましたが、入館して最初に見せられた「1.17シア
ター」の映像(震災の再現)があまりにも刺激が強すぎて、震災体験者としては不快になってしまいました。(トラウマが
あるのかもしれません) シアターの上映室を出た後、震災・防災関連の展示室を見始めましたが、これも早々に見学
をやめてさっさと出てしまいました。意義のある展示かとは思いますが、あれはどちらかと言えば、被災地外の人たち
に震災とは…を知ってもらうために見てもらえばいいもので、実際の震災を生身で体験し、今でもあの瞬間の恐怖とそ
の後の地獄絵を忘れられず、また教訓を得てしっかり防災意識を身につけている私がいまさら見る必要はないと思った
のでした。
その後は、なぎさ公園いっぱいに並んだ特設テントの展示やイベントを見て歩き、最後に特設スクリーン(兵庫県公館
での追悼式を中継)の前で正午の黙祷を捧げて帰りました。
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人と未来防災センター(この日は特別に無料開放されていました)
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なぎさ公園の広場にはテントが並び、たくさんの企業・団体がいろいろな展示をしていました
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地震の揺れを体験できる「地震実験者」に行列ができていました
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神戸海洋気象台のテントの中で見た計測震度計です
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赤十字のテントでは希望者に人形を使って応急処置の実地指導をしていました
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海上保安庁の巡視艇うらなみが接岸していました(見学もできるようでした)
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特設スクリーンで兵庫県公館の追悼式(首相・皇太子ご夫妻参列)を中継していました
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帰宅途中、地元・芦屋でも黙祷を捧げるべく、芦屋公園の震災モニュメントにも立ち寄って献花・黙祷してきました。ち
なみに、地震の被害を数字で見ると、当然ながら大都市の神戸市が絶対数ではダントツですが、芦屋市は家屋倒壊
率(家屋数に対する倒壊家屋数の実質的な比率)が一番高かった市です。
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「震災に耐へし芦屋の松涼し」 稲畑汀子
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(2010年1月17日撮影 by Marian)
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今年の追悼式には鳩山首相が列席しました。首相の列席は実に10年ぶりです。6千人を超す死者を出した大災害に
(まだ復興途上なのに)一国の首相が列席しないなんておかしい!と私は去年まで怒っていましたが、今年の首相列
席は、民主党に替わって価値観が変わったのか、それとも、15年目の節目だからなのか(被災者や遺族にとっては、
何年目だろうと「節目」なんてものはないのに!)、それとも、はたまた、参議院選挙を意識してのことなのか… どうな
のでしょうね。マスメディアも例年よりは大きめに取り上げて全国レベルでの特集番組なども幾つかあったようです。そ
れでも、やはり、遠方の友人たちのメール・HP・ブログ等々では、ごく一部を除いては話題にしたり追悼の意を表して
いるものはありませんでした。仕方のないことですが、当事者か否かの“温度差”でしょう。でも、このコメントを読んでく
ださっているあなた、6434人の犠牲者を出した大災害に学んで、しっかり家庭内の防災対策をしてくださいね。次はあ
なたの番かもしれませんよ!?
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