13年経ちました。昨日のテレビでは 『記憶が風化し始めて…』と言っていました。 風化している
のは、しょせん他人事だったという人たちでしょう。 家の中でも靴を履き(物が散乱して危険で裸
足で歩ける状態ではなかった)、数日間はリビングのソファーで洋服のままで寝て(寝室はめちゃ
くちゃになって使えなかったし、余震がひどくていつでも逃げ出せるように洋服のままだった)、配
給の救援物資で飢えを凌ぎ、夜通し鳴り続ける消防車のサイレンに怯えていた私の記憶は風化
のしようもありません。あの時の教訓と助け合う人々の気持のあたたかさを今も日常生活の中で
忘れずにいるつもりです。
花は咲き、花は枯れ、また花は咲き、雲は流れ、風は流れ、季節はめぐり、でも、いつまでも忘
れないものが胸にとどまり… 犠牲者のご冥福をお祈りいたします。
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