兵庫県神戸市・charlie(自棄庵) 様

(ビートルズ世代の万年文学青年)


花冷えの朝ふと気づく恋ひとつ

右の頬 強くつねれど我は我

たかだかと瞳の先に夏の雲

蝉しぐれふと静かなリ母の声

この駅は旅の半ばか蒼き月

こんな夜はあの日の恋でひとり酒

菜の花を一輪さしてぬるき燗

欠けそめの月を肴に友とのむ

人はみなふるさとあるか流れ星

忘れたき恋ひとつあり早き春

逝きし人 共にいるよな風の夜

ゆるゆるとグラスの淵を綱渡り

春匂う人みな生きよ我もまた

ここに掲載の句のなかには季語がなく川柳の範疇に入ると思われるものもありますが、現在
では俳句と川柳の境界が曖昧になり、「無季俳句」というジャンルもありますので、管理人は
川柳よりは俳句に近いものと判断させていただきました。


なお、俳号を新たに自棄庵様として発表なさっていますが、今まで当HPにてはcharlie様で
掲載していましたので、同一人物とわかるよう ご本人様のご承諾を得てcharlie様との併記
にさせていただきました。

 
もどる